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☆ ペインクリニックに関する知識

痛み四方山話

腰痛の原因は、運動不足だけではない。

腰痛で病院に行き、「運動不足です」と医者に言われて、痛みをこらえて運動すれば治ると信じている人、結構多いのでは?


確かに現代人は、皆運動不足といっても言っても過言ではないですよね。皆さんも思い出してください、小学校や中学校時代は走り回ったり、クラブをしたりで運動不足なんて考えなかったですよね。年を取るにつれて運動量は減りますが、腰痛になる人とならない人が出てくるのはなぜなんでしょうか。

また、フィットネスクラブや毎日ウォーキングをしている人の中にも腰痛で苦しんでいる人があるのは?矛盾しませんか?

腰痛で苦しんでいる時に、追い討ちをかける様に運動を重ねるのは如何なものでしょうか。風邪を引いて熱が出ている時に、身体がなまっているからと水を被って性根を叩き直そうと思っている人が今の世の中にいるでしょうか。腰痛のときに、運動をするのは、風邪のときに水を被るのと同じ行為なんですよ。

痛みは、身体が発する危険信号なんです。つまり身体は休息を求めているのです。それなのに無理やり痛みを堪えながら運動を重ねるのはナンセンスです。こんな時は思い切って休息し、痛みが治ってから、次に予防のために軽い運動から始めるのが賢明です。

それと予防の為の運動と修行とは違いますよ。予防のための運動は決して身体をいじめることではなく身体の様子を伺いながら行ってください。雪が降って寒い日はお休みしたり、体調が悪いときは休むくらいの心の余裕が必要です。詳しくは「痛みの治療としくみ」(日本実業出版)を読んでみてください。

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